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今はNARUTO、BLEACH、その他にはまってる。
「いい天気ってばー」
ナルトが見上げる間抜けな青空のもと。
屋上には2人分の殺気が漂っていた。
・あいつ・
「ナルトーおは…」
俺の声は途中で終わった。
「分かんねえの?この方式の性質ちゃんと覚えろって」
「そんなの無理ってばよー」
この時間帯はいつもナルトしか来ていないはず。
そのために眠い目こすりながら早く来ていたのだ。
「あ、おはよーってばよ、キバ!」
「あ、あぁ」
無邪気な笑顔で手を振ってくるナルトに受け答える。
「何してたんだ?ナルト」
「あ、今度のテストヤバいからさー。シカに教えてもらってたんだってばよ!」
「ふーん。で?なんか分かったのか?」
「全っ然分かんねー。シカって頭いーのに教えんのすげー下手だってばよ」
「意味ねーじゃん」
「面倒くせーんだよ」
ナルトから見たら相当仲の良い会話に聞こえているだろう。
だけど、俺とシカマルの間には殺気が満ち溢れていた。
「ナルト、ちょっとシカマル借りていいか?」
「ん?おぉ。いいってばよ」
「は?なんだよ?っておい!」
制服の後ろ襟を掴んで教室から出ると、廊下の壁に押し当てた。
「お前、なにしてんだよ」
「勉強教えてたっつってんじゃん」
「だーかーら何お前が教えてんだよ」
「頼まれたんだっつの」
しらっと答えるシカマルの肩を掴む手に力を加える。
「面倒くさがり屋のお前がなんで快く教えてんだよ」
「ナルト特定で教えてたら悪いかよ」
眼に見える程充満した空気は唐突に断ち切られる。
「何いちゃいちゃしてんの二人とも」
「「はぁ!?」」
いきなり爆弾発言をしたのはちょうど来たチョウジだった。
俺はシカマルの肩から手を離すと同時にシカマルも動く。
ほぼ同じ動作でチョウジの持っていた菓子袋を蹴り上げた。
「ちょっ何するんだよ!」
俺はチョウジの胸倉を掴むと思いっきりドスの効いた声で脅す。
「金輪際変なこと言ったらコロス」
「同意見だ」
シカマルもシカマルでチョウジの鞄をはるか彼方へ投げ飛ばしていた。
慌てて鞄を取りに行ったチョウジを尻目に教室へ戻る。
「ナルトー」
「ん~遅いってばよー。なんか眠くなったってば―」
「おいおい………」
ナルトがそのままうつぶせになって寝てしまおうとする手から怪我しないようにシャーペンを取る。
「んぁーキバーちょっとこっち来てってばよー」
「あ?」
俺の頭を抱え込むとそのまま寝てしまった。
「………おい、ナルト。離してやれって」
シカマルが口を出してももうとっくにナルトには聞こえていない。
『残念だったな』
『まだ引き分けだっつーの』
俺とシカマルのさりげない戦いをまだ終わらせるきは無い。
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うちの姫はもてもてだ。
チョウジは興味ナッシング。


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